無線LANルーター
無線LANルーターとは、パソコンやスマートフォン、タブレット端末、ゲーム機などをインターネットに接続するための機器です。
パソコンの場合はLANケーブルが不要になりますので、部屋のケーブル類を減らしてスッキリさせることが出来ます。
スマートフォンの場合は、自宅などで無線LANによりインターネット通信を行うことで通信費を安くすることが出来ます。
このようにインターネット接続に便利な無線LANルーターですが、こんな悩みはないでしょうか？
無線LANルーターは種類が多すぎて、どの製品を選べばよいのかわからないわ？
パソコンやスマートフォンでインターネット接続するので、通信速度や同時接続できる端末の台数が知りたいな？
今回は、こんな悩みを解決していきたいと思います。
無線LAN子機についてはこちらの記事をご覧ください。
無線LANルーターの選び方
利用人数や利用台数で選ぶ
無線LANルーターは、同時に通信接続できる機器の利用人数や利用台数で選びましょう。
無線LANルーターの利用台数はスペックとして決まっていますので、利用台数の上限を超えると通信速度が遅くなったり通信ができなくなります。
無線LANルーター選びのポイントは、利用人数や利用台数を調べて少し余裕がある製品を選ぶことです。
無線LANルーターの利用台数と参考価格を示します。
| 利用台数 | 参考価格 |
| 5～11台 | 3000円程度～ |
| 12台～17台 | 3000円程度～ |
| 18台～ | 4500円程度～ |
間取りで選ぶ
無線LANルーターを選ぶ時は、間取りによって対応する製品が決まりますのでチェックしましょう。
チェック項目は、下の囲みの通りです。
・戸建ての場合は階数（1階建て、2階建て、3階建て）など
・マンションの場合は間取り（1R、2LDK、3LDK）など
「天井が高い場合」や「部屋が広い場合」、「家の隅に設置する場合」などはワンランク上位機種を選ぶと安心です。
Wi-Fiの通信規格で選ぶ
無線LANルーターを選ぶ時は、Wi-Fiの通信規格を確認しておきましょう。
無線LAN通信規格は、「無線LANルーター」と「パソコン、スマートフォンなど通信端末」の両方が対応している必要があります。
無線LANの通信規格は、「IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax」などのように国際通信規格が使用されていましたが、最近では「Wi-Fi6」「Wi-Fi5」「Wi-Fi4」のようにわかりやすい表記が使用されています。
「Wi-Fi6」対応の無線LANルーターであれば、以前から使われている通信規格を全て使える製品が多いのでおすすめです。
| 通信規格 | 国際通信規格 | 最大通信速度 | 周波数 |
| Wi-Fi 6 | IEEE 802.11ax | 9.6Gbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
| Wi-Fi 5 | IEEE 802.11ac | 6.9Gbps | 5GHz帯 |
| Wi-Fi 4 | IEEE 802.11n | 600Mbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
便利な機能で選ぶ
メッシュWi-Fi
メッシュWi-Fiとは、Wi-Fiをメッシュ状に構築する仕組みです。
通常の無線LANルーターとメッシュWi-Fiの違いを囲みでまとめました。
【通常の無線LANルーター】
・1台の無線LANルーターでパソコンやスマートフォンと通信を行う。
【メッシュWi-Fi】
・インターネットにつながっている「メインルーター」とメインルーターと通信できる複数台の「サテライトルーター」でパソコンやスマートフォンと通信を行う。
（サテライトルーター同士でも通信可能）
・電波が届きにくい部屋の隅や戸建ての2階・3階などにサテライトルーターを設置することで、電波が届きにくい場所をなくすことができる。
ビームフォーミング
通常の電波は360度どの方向にも発射されます。（これを無指向性と言います。）
ビームフォーミングは、無線通信を行うパソコンやスマートフォンなどの場所を探して、端末がある方向に無線の電波を集中的に発射する方式です。
ビームフォーミングを利用すると電波が効率よく端末まで届くため、Wi-Fiの利用範囲が30％～40％程度広がるとされています。
MU-MIMO
無線LANルーターは、通常の無線通信では送信1本・受信1本のアンテナを使用して通信を行います。
MU-MIMOでは、無線LANルーターのアンテナを送信2本・受信2本のアンテナを使用してデータを分割して送受信を行います。
MU-MIMOには下記のようなメリットがあります。
・送信2本、受信2本のアンテナを使用することで高速通信ができる。
・アンテナ2本を使ってデータを送信するため、無線が届いていない場所が減ることで通信が安定する。
バンドステアリング
バンドステアリングとは、無線LANルーターの周囲の電波の強さを判定し、、2.4GHz帯と5GHz帯の電波のうち混雑していない方の周波数に自動的に切り替える機能です。
バンドステアリングを使うには、パソコンやスマートフォンなどがIEEE 802.11kやIEEE 802.11vに対応している必要があります。
バンドステアリングを使用するには、無線LANルーターのバンドステアリング機能の設定をオンにしておきましょう。
おすすめ無線LANルーター
NEC Aterm WX3000HP PA-WX3000HP
最新の通信規格である「Wi-Fi 6（11ax）」に対応し高速通信が可能で、「MU-MIMO」により複数端末を同時に利用しWi-Fiが混雑した状況でも安定した通信が可能です。
端末ごとに通信帯域の優先順位を設定できるため、eスポーツなどのネットワークゲームや動画鑑賞などでも高速で安定したインターネット通信が可能です。
Wi-Fi暗号化の最新技術である「WPA3」に対応ているので、情報漏洩の心配なく安心してインターネットを利用できます。
| 接続環境 | 3階建て(戸建て) |
| 4LDK(マンション) | |
| 36台 | |
| 12人 | |
| 無線LAN規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax |
| 周波数 | 2.4/5GHz |
| 無線LAN速度(5GHz) | 2402 Mbps |
| 無線LAN速度(2.4GHz) | 574 Mbps |
| アンテナ数 | 2×2(5GHz帯)/2×2(2.4GHz帯) |
| セキュリティ規格 | WPA |
| WPA2 | |
| WPA3 | |
| WEP | |
| IPv6 | ○ |
| MU-MIMO | ○ |
| WPS | ○ |
| バンドステアリング | ○ |
| ビームフォーミング | ○ |
| 中継機能 | ○ |
| 幅x高さx奥行 | 48x170x129.5 mm |
| 重量 | 700 g |
バッファロー AirStation WSR-5400AX6
最新の通信規格である「Wi-Fi 6（11ax）」に対応し、大容量・多台数通信が可能です。
TWT（Target Wake Time）に対応しているため、スマートフォンなどの待ち受け時間を制御しバッテリーを節約します。
（スマートフォンなどもTWTに対応している必要があります。）
ビームフォーミングに対応しているため、パソコンやスマートフォンなどの端末の方向に電波を発射するので、安定して高速通信が行えます。
MU-MIMOに対応し、送信アンテナ2本、受信アンテナ2本を使って安定した高速通信を実現します。
バンドステアリングLiteにより、2.4GHz帯と5GHz帯の自動切替で行い電波の混雑を解消します。
| 接続環境 | 3階建て(戸建て) |
| 4LDK(マンション) | |
| 30台 | |
| 10人 | |
| 無線LAN規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax |
| 周波数 | 2.4/5GHz |
| 無線LAN速度(5GHz) | 4803 Mbps |
| 無線LAN速度(2.4GHz) | 573 Mbps |
| アンテナ数 | 5GHz：4本/2.4GHz：2本 |
| セキュリティ規格 | WPA |
| WPA2 | |
| WPA3 | |
| WEP | |
| ストリーム数 | 5GHz：4ストリーム/2.4GHz：2ストリーム |
| AOSS | ○ |
| DFS | ○ |
| IPv6 | ○ |
| MIMO | ○ |
| MU-MIMO | ○ |
| VPNパススルー | ○ |
| WPS | ○ |
| ゲストポート | ○ |
| バンドステアリング | ○ |
| ビームフォーミング | ○ |
| 引越し機能 | ○ |
| 中継機能 | ○ |
| 幅x高さx奥行 | 59x177x175 mm |
| 重量 | 650 g |
TP-Link Archer AX20
最大通信速度が5GHz帯で1201Mbps 、2.4GHz帯で574 Mbps、合計1775Mbpsの高速通信が可能な無線LANルーターです。
外部アンテナを4本搭載しているので電波の感度が良く、すぐれた通信環境を実現します。
Wi-Fi 6の機能により一度に複数の端末へデータを送ることが可能となり、データの通信効率が向上しています。
最新セキュリティ規格であるWPA3に対応しているため、強力な暗号化と総当たり攻撃からの保護により情報保護が強固で安心して利用できます。
| 接続環境 | 3階建て(戸建て) |
| 4LDK(マンション) | |
| 36台 | |
| 無線LAN規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax |
| 周波数 | 2.4/5GHz |
| 周波数帯 | デュアルバンド |
| 無線LAN速度(5GHz) | 1201 Mbps |
| 無線LAN速度(2.4GHz) | 574 Mbps |
| アンテナ数 | 高性能固定アンテナ×4 |
| ストリーム数 | 4ストリーム |
| セキュリティ規格 | WPA |
| WPA2 | |
| WPA3 | |
| NAS | USB端子x1 |
| VPN | ○ |
| WPS | ○ |
| ゲストポート | ○ |
| バンドステアリング | ○ |
| ビームフォーミング | ○ |
| 幅x高さx奥行 | 260.2×38.6×135 mm |
TP-Link Deco X20(2-pack)
最新の通信規格であるWi-Fi 6テクノロジーに対応し、最大通信速度は5GHz帯が1201Mbps、2.4GHz帯が574Mbpsで、メッシュWi-Fiに対応しています。
ビームフォーミングに対応しているため、パソコンやスマートフォンなどの端末の方向に電波を発射するので、安定して高速通信が行えます。
接続可能台数150台に対応しており、端末を同時接続してもパフォーマンスを維持できます。
シームレスローミングに対応しているため、戸建ての1階から3階まで移動しながらネット接続しても通信が途切れる心配がありません。
| 接続環境 | 150台以上 |
| 無線LAN規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax |
| 周波数 | 2.4/5GHz |
| 周波数帯 | デュアルバンド |
| 無線LAN速度(5GHz) | 1201 Mbps |
| 無線LAN速度(2.4GHz) | 574 Mbps |
| アンテナ数 | 4 internal antennas per Deco unit |
| セキュリティ規格 | WPA |
| WPA2 | |
| WPA3 | |
| 4K通信対応 | ○ |
| MU-MIMO | ○ |
| ゲストポート | ○ |
| バンドステアリング | ○ |
| ビームフォーミング | ○ |
| ホームネットワークセキュリティ対応 | ○ |
| メッシュWi-Fi | ○ |
| 幅x高さx奥行 | 110x114x110 mm |
| 重量 | 585 g |
ASUS TUF-AX3000
2.4GHz帯では574Mbps、5GHz帯では2402Mbpsの通信速度を実現しており、一般的な無線LANルーターと比較して2.5倍高速通信が可能です。
ゲーミングLANポートを搭載しており優先的にインターネット通信するため、スムーズなゲームプレイが可能です。
| 接続環境 | 3階建て(戸建て) |
| 4LDK(マンション) | |
| 最大80台(推奨64台) | |
| 無線LAN規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax |
| 周波数 | 2.4/5GHz |
| 周波数帯 | デュアルバンド |
| 無線LAN速度(5GHz) | 2402 Mbps |
| 無線LAN速度(2.4GHz) | 574 Mbps |
| アンテナ数 | 外付けアンテナ×4 |
| 5GHz帯：2×2/2.4GHz帯：2×2 | |
| ストリーム数 | 2ストリーム |
| セキュリティ規格 | WPA |
| WPA2 | |
| WPA3 | |
| MU-MIMO | ○ |
| VPN | ○ |
| VPNパススルー | ○ |
| WPS | ○ |
| ゲストポート | ○ |
| ビームフォーミング | ○ |
| ホームネットワークセキュリティ対応 | ○ |
| メッシュWi-Fi | ○ |
| 幅x高さx奥行 | 265x189x177 mm |
| 重量 | 675 g |
IODATA WN-DAX3600XR
最新の通信規格であるWi-Fi 6（IEEE802.11ax）に対応し、4ストリームアンテナ内蔵により最大通信速度2402Mbpsを実現しています。
Windowsパソコンと接続する場合は、無線LANルーター本体のWPSボタンを押すだけで接続出来ます。
ビームフォーミングに対応しているため、パソコンやスマートフォンなどの端末の方向に電波を発射するので、安定して高速通信が行えます。
| 接続環境 | 3階建て(戸建て) |
| 4LDK(マンション) | |
| 32台 | |
| 無線LAN規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax |
| 周波数 | 2.4/5GHz |
| 無線LAN速度(5GHz) | 2402 Mbps |
| 無線LAN速度(2.4GHz) | 1150 Mbps |
| アンテナ数 | 内蔵アンテナ×4(2.4GHz&5GHz送受信用×4) |
| ストリーム数 | 4ストリーム |
| セキュリティ規格 | WPA2 |
| WPA3 | |
| WPS | ○ |
| IPv6 | ○ |
| MU-MIMO | ○ |
| 4K通信対応 | ○ |
| ビームフォーミング | ○ |
| VPNパススルー | ○ |
| ゲストポート | ○ |
| 幅x高さx奥行 | 238x248x84 mm |
| 重量 | 970 g |
エレコム WMC-X1800GST-B
最新の通信規格であるWi-Fi 6（IEEE802.11ax）に対応し、最大1,201Mbps（理論値）の高速通信が可能で動画視聴やインターネットも快適に利用できます。
「らくらく引っ越し機能」により、パソコンやスマートフォン、タブレットなどで設定をスムーズに行えます。
戸建ての場合は3階建て、マンションの場合は4LDKまで対応しており、家族6人がパソコンやスマートフォンなどの端末（最大50台）を同時使用しても快適な通信が可能です。
| 接続環境 | 2階建て(戸建て) |
| 3LDK(マンション) | |
| 26台 | |
| 6人 | |
| 無線LAN規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax |
| 周波数 | 2.4/5GHz |
| 無線LAN速度(5GHz) | 1201 Mbps |
| 無線LAN速度(2.4GHz) | 574 Mbps |
| アンテナ数 | 内蔵アンテナ 4本 |
| 2.4GHz帯：送受信 2本/5GHz帯：送受信 2本 | |
| ストリーム数 | 2ストリーム |
| セキュリティ規格 | WPA |
| WPA2 | |
| WPA3 | |
| 4K通信対応 | ○ |
| IPv6 | ○ |
| MIMO | ○ |
| MU-MIMO | ○ |
| VPNパススルー | ○ |
| WPS | ○ |
| ゲストポート | ○ |
| バンドステアリング | ○ |
| ビームフォーミング | ○ |
| ホームネットワークセキュリティ対応 | ○ |
| メッシュWi-Fi | ○ |
| 引越し機能 | ○ |
| 中継機能 | ○ |
| 幅x高さx奥行 | 141x160x36.5 mm |
| 重量 | 460 g |
無線LAN子機についてはこちらの記事をご覧ください。
今回は、無線LANルーターを紹介しました。
無線LANルーターで、どの機種を選べばよいか良くわかったわ！
無線LANルーターの通信速度や同時接続できる端末の台数が良くわかったよ！
皆様のお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとう御座いました。
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