Bluetoothアダプターとは?

Bluetoothとは近距離無線通信規格の一つで、パソコンとマウスやスピーカー、ヘッドホンなどの周辺機器を接続するために使用されますが、パソコンの機種によってBluetooth機能が搭載されていない場合があります。
Bluetooth機能をパソコンに搭載することができるデバイスがBluetoothアダプターで、パソコンのUSBポートに挿し込むだけで簡単に使用できます。
Bluetoothアダプターを使用するとパソコンの周辺機器を無線接続できるためケーブルを減らしてパソコンの使用環境を整理できます。
このように便利なBluetoothアダプターですが、製品選びにこのような悩みは無いでしょうか?

初心者でも使いやすいBluetoothアダプターが知りたいわ?

Bluetoothアダプターの種類や規格を詳しく知りたいな?
今回はこのような悩みを解決していきたいと思います。
Bluetoothアダプターの選び方
対応OSで選ぶ

Bluetoothアダプターを選ぶときは対応OSを確認しましょう。
Windowsパソコンの場合はWindows7/8/8.1/10に対応している場合が多く、製品によってはWindowsXPに対応している場合もあります。
MacOSパソコンの場合は「MacOS10.9~10.14対応」などと記載されているため、対応状況をしっかり確認しましょう。
Windows8/8.1/10ではドライバーをインストールする必要がなくパソコンに挿し込むだけで使用できる製品があり、初心者の方でも取り扱いが簡単です。
Bluetoothのclassで選ぶ
Bluetoothはclassによって電波到達距離が違いますので確認しましょう。
classによる電波到達距離の目安は下記のとおりです。
【classによる電波到達距離】
・Class1の電波到達距離 ⇒ 最大100m
・Class2の電波到達距離 ⇒ 最大10m
・Class3の電波到達距離 ⇒ 最大1m
Bluetoothアダプターは「class1」「class2」対応製品が多数用意されています。
class1のBluetoothアダプターは、ご家庭でパソコンから音楽を流してBluetoothヘッドホンを使用して離れた場所で聴いたり、会議室でパソコンからプロジェクターに映像出力でき便利です。
class2のBluetoothアダプターはパソコンの周辺機器の接続に便利で、マウスやPCスピーカーなどをワイヤレスで快適に使用できます。
Bluetoothのバージョンで選ぶ
Bluetoothアダプターを選ぶときはBluetoothのバージョンを確認しましょう。
主なBluetoothバージョンを紹介します。
【主なBluetoothバージョン】
・バージョン1.1
Bluetoothの最初の普及バージョンです。
・バージョン1.2
BluetoothとWi-Fiが同じ2.4GHz帯を使用しているため混信対策をしています。
・バージョン2.0
バージョン1.2の約3倍(最大3Mbps)の通信速度を実現しています。
・バージョン2.1
ペアリングが簡略化され、同時に省電力モードが追加されました。
・バージョン3.0
通信速度が高速化(最大24Mbps)され同時に省電力機能が強化されました。
・バージョン4.0
大幅な省電力が可能な低消費電力モード(Bluetooth Low Energy=BLE)に対応しています。
通信速度は1Mbpsです。
・バージョン5.2
接続されているBluetooth機器の方向を探知する機能が搭載されており、LE Audio規格など複数の改良が行われています。
Bluetoothアダプターで主に使用されているバージョン4.0は省電力性に優れているため、パソコン周辺機器の電池切れを気にせずに快適に使用できます。
USB規格で選ぶ
Bluetoothアダプターを選ぶときはUSB規格を確認しましょう。
主なUSB規格を紹介します。
【主なUSB規格】
・USB 1.1
1998年9月に発表された規格で転送速度は最大12Mbpsです。
・USB 2.0
2000年4月に発表された規格でUSB 1.1の約40倍のデータ転送速度(480Mbps)を実現しました。
・USB 3.0
2008年11月に発表された規格で転送速度が5Gbpsです。
USB2.0と区別するためにコネクターの色が青に変更されています。
2013年7月に発表された規格で、USB 3.1 Gen1の転送速度は5Gbps、USB 3.1 Gen2の転送速度は10Gbpsです。
Bluetoothバージョン4.0は通信速度が1Mbpsのため、BluetoothアダプターはUSB2.0対応の製品が一般的です。
対応プロファイルで選ぶ
Bluetoothアダプターを選ぶときは対応プロファイルを確認しましょう。
プロファイルとはパソコンと周辺機器の間でデータ通信するための規格で、目的ごとにプロファイルが決まっています。
Bluetoothアダプターで使用する主なプロファイルを紹介します。
【主なプロファイル】(出典:Wikipedia)
・Advanced Audio Distribution Profile (A2DP)
デジタルオーディオプレイヤー – ヘッドフォン間などで用いられる、ステレオ音質のオーディオデータをストリーミング配信するためのプロファイル。
・Audio/Video Remote Control Profile (AVRCP)
デジタルオーディオプレイヤー – リモコン間などで用いられる、操作対象デバイスをリモコンからリモート操作するためのプロファイル。
・Device Identification Profile (DI)
SDPを利用して、デバイス固有の情報を提供するためのプロファイル。
・Dial-Up Network Profile (DUN)
Bluetoothの無線接続経由で、インターネットや他のダイアルアップサービスにアクセスするためのプロファイル。
・Generic Attribute Profile(GATT)
Bluetooth Low Energyを利用するすべての通信のベースとなるプロファイル。その他のプロファイルと組み合わせて使う。
・Hard Copy Cable Replacement Profile (HCRP)
PC – プリンタ間で用いられる、ファイルの印刷・スキャンを行なうためのプロファイル。
・Hands-Free Profile (HFP)
携帯電話 – ヘッドセット間などで用いられる、電話の発着信や通話を行なうためのプロファイル。
・Human Interface Device Profile (HID)
キーボードやマウス(ポインティングデバイス)をBluetoothの無線接続経由で使用するためのプロファイル。
・Serial Port Profile (SPP)
PC間において仮想シリアルポートを設定し、それらのPCを接続するために使用されるプロファイル。
Bluetoothアダプターと周辺機器の両方がプロファイルに対応している必要があるため、使用目的にあわせて対応プロファイルをしっかり確認しましょう。
おすすめBluetoothアダプター
TP-Link UB4A
パソコンのUSBポートに挿し込むだけで使用できるBluetoothアダプターで最大7台まで周辺機器を接続できるため、キーボードやマウス、ヘッドセット、プリンターなどをワイヤレスで使用でき便利です。
最大20mまで送受信可能なためケーブルに煩わされず音楽や通話を楽しめます。
Windows 8・Windows 8.1・Windows 10はドライバーのインストールが必要なく、パソコンのUSBポートに挿し込むだけですぐに使用できます。
適合規格 | 4.0+LE |
送信出力 | Class2 |
幅x高さx奥行 | 14.8×18.9×6.8 mm |
重量 |
プリンストン PTM-UBT7X
本体サイズ14.0✕19.0×4.5mm、重さは約2.0gと軽量コンパクトなためパソコンのUSBポートに挿しっぱなしで使用しても邪魔にならず便利です。
Bluetoothと同じ2.4GHz帯の電波を使用するWi-Fiと混信しない802.11 coexistenceサポートのため、Wi-Fiと同時に使用しても電波が安定して接続できます。
適合規格 | 4.0+EDR/LE |
送信出力 | Class2 |
幅x高さx奥行 | 14×4.5×19 mm |
重量 | 2 g |
サンワサプライ MM-BTUD46
パソコンのUSBポートに挿し込むだけで使用できるBluetoothアダプターで、マウスやキーボード、ヘッドホン、プリンターなどのパソコン周辺機器をワイヤレス接続でき便利です。
Windows10に完全対応しておりパソコンのUSBポートに挿し込むだけで使用でき煩わしい設定が必要ないため、初心者の方でも簡単に使用できます。
出力class1に対応しており最大通信距離100mのため、パソコンから離れた場所で音楽を楽しめます。
適合規格 | 4.0+LE/EDR |
送信出力 | Class1 |
幅x高さx奥行 | 14.2x23x4.5 mm |
重量 | 2.4 g |
バッファロー BSBT4Dシリーズ
Bluetooth非対応のパソコンのUSBポートに挿し込むだけで使用でき煩わしいドライバーのインストール作業が不要なため、初心者の方でも簡単に使用できます。
広く使用されているBluetooth4.0+EDR/LEに対応しているため、低消費電力モードで動作するためバッテリー切れの心配が少なく安心です。
バッファロー BSBT4D100BK
class1規格対応(最大通信距離100m)のモデルはこちらです。
適合規格 | 4.0+EDR/LE |
送信出力 | Class1 |
幅x高さx奥行 | 23×6.5×14 mm |
重量 | 2 g |
バッファロー BSBT4D200BK
class2規格対応(最大通信距離25m)のモデルはこちらです。
適合規格 | 4.0+EDR/LE |
送信出力 | Class2 |
幅x高さx奥行 | 14.8×7.3×19.2 mm |
重量 | 2 g |
エレコム LBT-UAN05シリーズ
26種類のプロファイルに対応しているため接続できる周辺機器の種類が多く便利です。
信頼性の高いQualcomm社製チップを採用しているため故障などの心配が少なく安心です。
Bluetooth Low Energyに対応しており消費電力を最大60%カットできるため周辺機器のバッテリー切れの心配が少なく、煩わしいバッテリー充電の手間が少なくできます。
エレコム LBT-UAN05C1
class1規格対応(最大通信距離100m)のモデルはこちらです。
適合規格 | 4.0+LE/EDR |
送信出力 | Class1 |
幅x高さx奥行 | 12×5.1×23 mm |
重量 | 2 g |
エレコム LBT-UAN05C2/N
class2規格対応(最大通信距離10m)のモデルはこちらです。
適合規格 | 4.0+LE/EDR |
送信出力 | Class2 |
幅x高さx奥行 | 12.8×6.2×19 mm |
重量 | 2 g |
今回はBluetoothアダプターの紹介をしました。

初心者でも使いやすいBluetoothアダプターが見つかったわ!

Bluetoothアダプターの種類や規格が良くわかったよ!
皆様のお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとう御座いました。
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